ダイソーで6枚100円で販売されているナチュラルコルクコースターにレーザー彫刻をして、オリジナルのコースターを作ってみます。
1枚あたり17円くらいと安価なので、副業でのノベルティーグッズ作成や取引先に宣伝で配布したりするのに良いのではないでしょうか?
コルクは天然素材で色々な大きさの破片を接着してあるので、他のお店の違う種類のコルクコースターだと設定に微調整が必要かもしれません。
材料
今回の材料はダイソーで販売されていたナチュラルコルクコースター(Natural Cork Coaster)という商品名で、丸型のコルクコースターが6枚入って税別100円でした。
コースターの大きさは、直径が約90㎜くらいで、
厚みは4.5㎜くらいでしょうか。
6枚入りで100円なのであまり厚みはないようですが、コースターとして使用する分には十分だと思います。
コースターには裏表があって、片面が平らでもう片面が少し凸凹があります。
こちらが平らな面で、今回はこの平らな面にレーザー彫刻していきたいと思います。
写真では判別しにくいですが、こちらが凸凹のある面です。
データ作成
データはInkscapeで作ります。
厚みは5㎜以下なのでレーザー加工機でカットできるはずですが、色々試した結果うまくカットできなかったので、レーザー彫刻のみとします。
Inkscapeを起動します。
コルクコースターは直径が90㎜なので、ドキュメントのプロパティ―でページサイズをカスタムサイズで幅(W)90㎜×高さ(H)90㎜とします。
コースター自体は90㎜の丸型なので、デザインしやすいようにコースターと同じ90㎜の円を作ります。
これはレーザー彫刻しない円なので、黒色以外の適当な色にします。
円をX0㎜、Y0㎜の位置にしてW90㎜×H90㎜のページにピッタリ納めたら、動かないようにレイヤーをロックしておきます。
次に実際にデザインするレイヤーを追加します。
レイヤーを追加したら、デザインしていきます。
とりあえずアイデアが全く思いつかないので、内側に直径75㎜で1㎜の太さの円と、このサイトのURLでも入れておきますか。
彫刻するデータなので、色はR:0、G:0、B:0、A:255の完全な黒色にします。
デザインが完成したら、ファイル→保存でInkscapeのファイル形式のSVG形式で一旦保存し、
今度はファイル→名前を付けて保存でLaser Draw LYZ(*.lyz)を選択し、レーザー加工機のソフト用のLaserDRW形式で保存します。
黒色のレーザー彫刻データのみを保存したいので、Raster Engrave(export everything else)にチェックを入れてOKをクリックし、レーザー彫刻のデータを保存します。
これでデータは完成です。
レーザー加工
データが完成したのでレーザー彫刻していきます。
コルクはレーザー彫刻でもかなり焦げが出るので、マスキングテープを貼ります。
コルクコースターの全面にマスキングテープを貼ります。
ここが一番の重要ポイントで、マスキングテープは重ねないで尚且つ隙間がないように貼らないといけません。
重ねると重なった部分に当たったレーザーの強さと、重なっていない部分のレーザーの強さが変わってしまってムラができてしまいます。
逆に隙間ができてしまうと、その隙間の部分に焦げが付いてしまって変色してしまいます。
マスキングテープが貼れたら、余計な部分をカッターナイフでカットしておきます。
準備ができたらコルクコースターをレーザー加工機にセットします。
Laser Drawを起動して、先ほど作ったLYZ形式のカットデータを開きます。
コルクコースターの大きさと全く同じ大きさでデータを作ったので、Laser out Layoutをクリックして、Marginを0㎜にします。
そして、Engraveボタンをクリックしてパラメーターをセットします。
Rotate:はdo nothingでMirrorのチェックは無し、Style:はEngravingでSunkenチェック有り、Speed:は200mm/sにセットします。
レーザー加工機本体の出力を5.5mAにセットして、冷却水のポンプとエアアシストと換気扇が動作していることを確認したら、Startingボタンをクリックして彫刻をスタートします。
レーザー彫刻中。
赤色の光はカットしているレーザーの光ではなく、CO2レーザーのレーザー光は赤外線領域なので肉眼では見えないので、CO2レーザーの当たる部分が分かるようにする為に取付けた赤色のレーザーポインターです。
点のレーザーポインター1個を斜めに取り付けて50.8㎜の高さの場所に当たるようにしても、このレーザー加工機は作業テーブルの高さが変えられないので、作業テーブルの高さをわざと低くして材料の厚みによって下に高さ調整する部材で高さを調整しているので、多少の誤差が出て50.8㎜になりません。
すると、ポインターの位置がずれてしまって狙いにくくなってしまいます。
それでは使いにくいので、縦と横にラインのレーザーポインターを2個取付けてあります。
同じように改良する場合は、フォーカスを変えられるレーザーポインターを購入しないと、近過ぎて太いラインになってしまいますよ。
そもそも、しばらく使用してから気づいたのですが、このレーザー加工機の集光レンズは精度が良くないのか50.8㎜から元々3㎜くらいズレていましたし。
レーザー彫刻完了。
約20分くらいかかりました。
もう少し出力を弱めても良かったかもしれません。
少し深めに彫れてしまいました。
最後はマスキングテープを剥がして完成。
彫刻部分を触ると多少焦げが付いてしまうので、気になる方はマスキングテープを剥がす前にアルコールなどで焦げを拭き取っておくと汚れを広げないで済みます。
Oなどの文字の中の細かなマスキングテープが取れない場合は、ガムテープなどを使うと簡単に取れますが、文字自体が細かいと文字の部分も取れてしまうことがあるので注意してください。
文字の高さは5㎜くらいと小さい文字ですが、思ったより精密にレーザー彫刻できました。
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コルクコースターはレーザーカットを色々試してみましたが、カット部分が焦げ焦げになってしまったりしてうまくカットできませんでした。
レーザー彫刻部分も焦げるので、触ると焦げが多少付きます。
アルコールである程度は取れますが、マスキングテープを剥がした後に拭き取ると、汚れが広がってしまって汚くなってしまう時があるので注意が必要です。
比較的小さな文字や模様も綺麗に彫刻できそうです。
6枚入りで税別100円なので(他にマスキングテープ代はかかります。)、副業する方は原価的にも良いかもしれません。
コルクはレーザー彫刻でも焦げが出てしまうので、マスキングテープを貼る手間があって大量生産が大変なので、UVプリンターでプリントするほうが向いているかもしれませんが、流石にUVプリンターは有名メーカーのものは数百万クラスですし、AliExpressでさえA4サイズがプリントできる小型のものでも20万円くらいします。
更にUVプリンターはヘッドを詰まらせないように定期的なメンテナンスが必要不可欠で、個人で所有するにはレーザー加工機よりもかなり難易度が高そうです。
個人的にはUVプリンターはもとても興味深いものなので、どなたかAliExpressでA4サイズの小型のUVプリンターを購入した方がいらっしゃいましたら情報提供をお願いします。
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