レーザー加工機を扱う場合に必要な工具や溶剤関係などを紹介していきます。ここで紹介した物以外でも、あったほうが良い物なども説明していきます。
工具類
まずは工具類ですが、レーザー加工機の調整時に必ず必要になる物がドライバーとマスキングテープと小さい定規です。
プラスドライバー
マスキングテープ
小さい定規
ドライバーとマスキングテープは、反射ミラーの調整時に必要になります。
また、マスキングテープは木質の材料を彫刻する時に、ヤニが付かないようにする為の養生として使ったり、軽い物をカットする時にエアアシストで飛ばないように固定するのにも使うので、太い幅と細い幅の2種類あると便利です。
ドライバーは作業テーブルの高さを調整する時にも使うので、プラスドライバーは必ず持っていてください。
小さい定規も本来であればダイヤルゲージを使用するべきですが、0.5㎜くらいの誤差なら大きなギリギリの厚みの物を切らなければ大丈夫なので、100均の定規でも何とかなっています。(作業テーブルの端から端近くまでの5㎜厚くらいの物をカットする場合は、もっと精度を良く出さないと端が切れないなどのトラブルになります。)
作業テーブルの直角が悪い場合は曲尺も必要です。
その他の工具としては、アクリル板を扱う場合にレーザー加工機に入りきらないアクリル板をカットする時に必要になる、アクリルカッターと長い定規です。
アクリルカッター
45㎝の定規
アクリルカッターはアクリル板を切るのではなく、削っていくような感じで使用します。
定規をあてて、アクリルカッターで何度もアクリル板を削っていき、1/3~1/4くらい削れたらアクリルを割るような感じでパキッと折ります。
断面が平らにならないので、アクリルカッターで切断した断面を使用する場合は、ヤスリで削ったりする処理が必要です。
定規とアクリルカッター
その他、キーホルダーを作る時に必要になるラジオペンチがあります。
加工したアクリルにリングを取付ける時に使います。
2個無いとやりにくいのと、先が滑らないようにギザギザが付いていると傷が付くので、ギザギザの付いていない物が良いです。高価ですが、先端に樹脂が付いていて傷が付きにくい物もあります。
普段は100均の物の先端にゴムを巻いて使っています。
これは普通のホームセンターで購入したラジオペンチです。
シート状のものを加工する時は、ハサミやカッターを使って作業テーブルに入る大きさにカットします。
ハサミ
カッターとカッターマット
他に、大きなMDF板を作業テーブルに入る大きさにカットする鋸などもあったほうが良いです。
溶剤関係
次に溶剤関係ですが、集光レンズや反射ミラーのクリーニングをする為のアセトンや無水エタノールやアルコールです。
集光レンズやミラーのクリーニングは、綿棒にアセトンやアルコールを付けてクリーニングします。
もし取り外してクリーニングする場合は、集光レンズは有毒な為、必ず手袋をしてください。
集光レンズのコーティングが傷んでいた場合は大変危険です。
アセトンはホームセンターのFRPコーナーにあります。
アセトン
アルコールや無水エタノールは、レーザー加工した物の洗浄にも使います。ヤニが付いてしまった場合や焦げの部分を無水エタノールを布に付けて拭き取ります。
アクリル樹脂に無水エタノールを使うとクラックが入ってしまう場合があるので、その場合はアルコールを使います。
アルコールは入手しやすく安価な燃料用アルコールを使っています。
無水エタノールや燃料用アルコールは薬局にあります。
燃料用アルコール
無水エタノール
アクリル樹脂とアクリル樹脂を接着する時に使用する接着剤です。
接着するといっても、アクリル樹脂を溶かして溶着させるので、アクリルと他の物を接着する場合はこの接着剤は使用できません。
アクリル用接着剤の小瓶は、ホームセンターのアクリル樹脂コーナーにあります。
ホームセンターで販売されているのは、アクリルサンデーと光アクリル接着剤の2種類があります。
アクリル樹脂用接着剤の小瓶は30mlと少く、あっという間に無くなってしまったので、1リットルの缶を購入しました。
成分は同じジクロロメタンで、1リットルで送料込みの2500円くらいの値段でネットで購入しました。
サンボンド1リットル
アクリル接着剤を使う時は注射器やスポイトが必要になりますが、小瓶で購入した場合は付属しています。
いきなり1リットル缶で購入した場合は別途必要です。
こちらはアクリルサンデーに付属していたスポイトです。
アクリル用の接着剤は揮発性が高いので、スポイト内で気化した時に溶液が勝手に飛びだす事があるので注意が必要です。もしアクリル樹脂に垂らしてしまった場合は、すぐに拭き取っても表面が溶けてしまい、その部分が白く濁ってしまいますので注意してください。(その場合は研磨する羽目になってしまいます。)
また、必ず換気をして使用してください。
引火性も高いので、静電気や火花など火気厳禁で、火の近くで使用してはいけません。
他に溶剤関係であると便利なのが、ゴム印を作る時に役立つシールはがし液です。
ゴム印をレーザー加工すると、洗浄してもベタ付きが残ってしまう場合があります。その時はこのシールはがし液を使うとベタ付が取れます。
ダイソーで20ml入りで税別100円で購入した物ですが、全く問題なく使えます。
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まずは定番のアクリル加工から練習するのが1番良いと思うので、最低限ここで紹介した物は揃えておいてください。
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